父親から、現在進めている第2クールでも、R-CHOPの開始から10日目くらいから発熱があり、前回よりも高熱が続くため、感染を防ぐため個室に移った、との連絡を受けた。
これまで、発熱は、治療開始前に医師に説明された、リツキシマブに対するインフュージョンリアクションだと思い込んでいたが、悪性リンパ腫治療マニュアルを確認したところ、発熱性好中球減少症の可能性があるのではないかと感じた。
まず、リツキシマブのインフュージョンリアクションは、インフュージョン中や投与開始から24時間以内にみられる症状であり、10日目からの発熱は説明できないことに気づいた。
上記マニュアルで紹介されている発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドラインによると、発熱性好中球減少症の定義は
「好中球数が500/µL未満、または1000/µL未満で48時間以内に500/µL未満に減少すると予想される状態で、かつ腋窩温37.5˚C以上の発熱を生じた場合」
らしい。
これに該当するのかを判断するため、
治療開始後、好中球数はどのくらいまで下がったのか
発熱時の好中球数はどのくらいだったのか
を知りたいと思っている。
そもそも、好中球数が500/µL未満なら、FNに関わらず
抗菌薬を経口服用しているのか
を確認する。上記マニュアルによると、これは必要な処置だ。
これまでの話を総合すると、このFNに該当する可能性が高い。
もしそうだとすると、これまで2回治療して2回ともFNの症状が出ていることになる。
もしそうなら、発熱後、
感染源や原因菌同定のための検査を行なっているのか
抗菌薬の服薬をしたのか
を確認する。上記マニュアルによると、これらは標準的な対応だ。
また、上記ガイドラインによると、前治療後にFNが出た場合は、次回以降の治療時にはG-CSFの予防投与が推奨されているらしい。
G-CSFというのは、顆粒球コロニー刺激因子のこと。wikiによると、好中球の機能を高めるらしい。皮下投与か静注のことが多いようだ。
よって、もしFNに該当するならば、次回からは予防的にG-CSFを投与した方がいいのではないかと、医師に相談した方がいいだろう。
また、G-CSFを予防的に投与してもFNが起こるようなら、上記マニュアルのp224にある通り、CHOPのうちCyclophospahmideとDoxorubicinの減量も考慮した方が良いと思われる。
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