2017年12月24日日曜日

ウイルス性肝炎への対策

全身化学療法を行う悪性リンパ腫全例において、初回治療開始前に
HBs抗原
HBc抗体
HBs抗体
によるスクリーニングを行うことになっている。

全てのマーカーが陰性であったのか、確認する。

腫瘍崩壊症候群への対策

治療開始3日前から7日後までに
血中の
尿酸
カリウム
リン
の2つ以上が基準値上限を超えた場合、laboratory TLSと診断される。

それらの値がどうだったのか、確認する。

感染症の対策---発熱性好中球減少症(FN)の可能性

父親から、現在進めている第2クールでも、R-CHOPの開始から10日目くらいから発熱があり、前回よりも高熱が続くため、感染を防ぐため個室に移った、との連絡を受けた。

これまで、発熱は、治療開始前に医師に説明された、リツキシマブに対するインフュージョンリアクションだと思い込んでいたが、悪性リンパ腫治療マニュアルを確認したところ、発熱性好中球減少症の可能性があるのではないかと感じた。

まず、リツキシマブのインフュージョンリアクションは、インフュージョン中や投与開始から24時間以内にみられる症状であり、10日目からの発熱は説明できないことに気づいた。

上記マニュアルで紹介されている発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドラインによると、発熱性好中球減少症の定義は
「好中球数が500/µL未満、または1000/µL未満で48時間以内に500/µL未満に減少すると予想される状態で、かつ腋窩温37.5˚C以上の発熱を生じた場合」
らしい。

これに該当するのかを判断するため、
治療開始後、好中球数はどのくらいまで下がったのか
発熱時の好中球数はどのくらいだったのか
を知りたいと思っている。

そもそも、好中球数が500/µL未満なら、FNに関わらず
抗菌薬を経口服用しているのか
を確認する。上記マニュアルによると、これは必要な処置だ。

これまでの話を総合すると、このFNに該当する可能性が高い。

もしそうだとすると、これまで2回治療して2回ともFNの症状が出ていることになる。

もしそうなら、発熱後、
感染源や原因菌同定のための検査を行なっているのか
抗菌薬の服薬をしたのか
を確認する。上記マニュアルによると、これらは標準的な対応だ。

また、上記ガイドラインによると、前治療後にFNが出た場合は、次回以降の治療時にはG-CSFの予防投与が推奨されているらしい。

G-CSFというのは、顆粒球コロニー刺激因子のこと。wikiによると、好中球の機能を高めるらしい。皮下投与か静注のことが多いようだ。

よって、もしFNに該当するならば、次回からは予防的にG-CSFを投与した方がいいのではないかと、医師に相談した方がいいだろう。

また、G-CSFを予防的に投与してもFNが起こるようなら、上記マニュアルのp224にある通り、CHOPのうちCyclophospahmideとDoxorubicinの減量も考慮した方が良いと思われる。

2017年12月23日土曜日

悪性リンパ腫

母親が悪性リンパ腫になりました。

医師から、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の進行期で、4年生存率が55%であるという説明を受けました。

早速R-CHOP療法をという治療が始まりました。
3週間に一度、点滴をするのを1クールとして、8クール、約半年間に渡る治療の開始です。

最初のクールで早速髪の毛が全部抜け、また発熱の副作用が出ました。
さらに手足の痺れが出ています。

現在2クール目ですが、点滴から10日後くらいにやはり発熱があり、院内感染を予防する目的で個室に移動することになりました。

今の所吐き気などの副作用はないので、なんとか耐えられているようですが、やはり抗がん剤の副作用は出るものなのですね。

これから年末です。
久し振りに実家に戻り、母親や父親と大切な時間を過ごして来ようと思います。